Webライターは、パソコンとネット環境さえあれば始められる仕事です。
時間や場所に縛られず完全在宅でも問題ないので、「自由な働き方」に興味があれば挑戦してみたいと考える人も珍しくありません。
ただ、いざ始めようとしても何から始めていいのかわからなかったり、未経験でも始められるか心配だったりしますよね。
そこで、ここでは未経験でフリーランスのWebライターになる方法と実際の手順を紹介します。
文章にふれる機会は友達とのLINEやビジネスメール程度だった私ですが、フリーランスのWebライターとして4年ほど活動しているので、その過程と経験をふまえて解説します。
未経験からフリーランスのWebライターになる方法
未経験からフリーランスのWebライターになる方法は、次の2通りです。
- クラウドソーシングサイトを利用して案件を受注する
- 正社員としてWebライターに転職・就職する
新卒であれば問題ありませんが、未経験で正社員としてWebライターとして働くのはハードルが高いです。
そのため、クラウドソーシングサイトを利用して経験を積み実績を作ってから挑戦することをおすすめします。
またWebライターには以下のものが必要なので、そろえておきましょう。
- パソコン
- Word(文章作成ソフト)
- ネット環境
パソコンは高性能なものは必要ありませんし、ネット環境も普通の回線速度で十分です。
普段からInstagramやTwitter、YouTubeなどができていれば、その環境で始められます。
Webライターに必要なもの・あると便利なものは、こちらの記事で詳しく解説しています。
クラウドソーシングサイトを利用する
未経験からフリーランスのWebライターになる場合は、「クラウドソーシングサイト」を利用するのが確実です。
仕事を発注する人と受注する人が利用するサイトです。だれかに仕事をお願いしたい場合には案件を掲載します。一方で仕事を探している人は、掲載されている案件から目的のものを探して応募・受注します。
クラウドソーシングサイトは未経験者や初心者歓迎の案件が多数あるため、取り組みやすいうえに実績も作れます。
実績が一つあれば、その実績をPRして次の案件を受注できるので最初の一歩に最適です。
私も初心者歓迎の案件から始めて経験を積み、ステップアップしていきました。
案件を通して記事執筆のマニュアルやフィードバックがもらえる
発注者にもよりますが、執筆するためのマニュアルをもらえたり、執筆した記事の問題点を教えてくれたりなどWebライターとして成長しやすいのもメリットです。
Webライターとしてだけではなく発注者として執筆をお願いすることもありますが、マニュアルとフィードバックを送ることは少なくありません。
そのほうが質の高い記事を執筆してもらえますし、次回の修正点が減るためです。
また登録は無料ですし、利用料は案件が無事終わって報酬が支払われるときに差し引かれます。サブスクのように利用するだけでマイナスになることはありません。
クラウドソーシングサイトは、
- 未経験者から経験者になれる
- Webライターとしての基礎が身に付く
- 利用しても赤字になることがない
この3点から、未経験からWebライターになりたい人には外せない選択肢です。
詳しい登録方法や案件に応募する手順、利用するときの注意点は後ほどご紹介しますね。
正社員としてWebライターに転職・就職するのはハードルが高い
正社員としてWebライターに転職・就職する方法もありますが、ハードルは高いです。
新卒であれば成長を加味して採用されることもありますが、転職の場合は経験や実績などアピールポイントが欠かせません。
また、副業であれば正社員として固定給をもらいながら挑戦できるため、リスクは低いです。
使える時間が少ないので成果が出るまでに時間はかかりますが、堅実な方法といえます。
クラウドソーシングサイトの利用方法と案件に応募する手順
クラウドソーシングサイトの利用方法と案件に応募する手順は次の通りです。
クラウドソーシングサイトに登録する
クラウドソーシングサイト大手の「クラウドワークス」と「ランサーズ」に登録します。
クラウドソーシングサイトは他にもありますが、2サイトとも案件数が多いため十分です。
利用料は案件が終わり報酬が支払われるときに差し引かれるため、登録や案件を探す場合は無料です。
自己紹介文や現時点での職種、稼働可能時間などを入力していきますが、テンプレートがあります。
悩む場合は、他の受注者の自己紹介文などを見れるので参考にするのもおすすめです。
案件に応募する
最初の案件は、次のポイントを押さえることが重要です。
- 未経験者歓迎・初心者向け
- 趣味や興味のあるジャンル
- 文字単価は0.5円以上
未経験者や初心者歓迎と表記されている案件は、あまりスキルは求められていないので受注しやすいです。
実績作りの第一歩としての役割があります。
また趣味や興味のあるジャンルであれば、事前に情報収集する時間が少なく済むのでおすすめです。
最初は執筆することに集中力と時間を使うため、情報収集の負担は少ないほうが良いです。
- 釣りやキャンプ
- ペットの飼育
- 観葉植物の育成
など幅拾いジャンルがあるので探してみてください。得意のジャンルがない場合でも、基本的にネットの情報から調べて書くため興味がある程度で問題ありません。
Webライターにとって重要な文字単価ですが、0.5円以上の案件に応募するようにしましょう。
文字単価が設定されている場合は、「文字単価×文字数=報酬」になります。
文字単価が0.5円の場合は、3,000文字で1,500円、1円の場合は3,000円が報酬です。文字単価ではなく記事単価で設定されているケースもあります。
文字単価0.5円は、正直なところ安いですが、
- 経験と実績が積める
- マニュアルやフィードバックがもらえる
- 執筆に慣れる
といったことが目的なので割り切りましょう。
とくに趣味や興味のあるジャンルは低単価な傾向があります。たとえ0.5円以下であっても、書きやすい内容であればおすすめです。
経験や実績を積めば単価を上げていくことができるので、この時点で気にする必要はありません。
テストライティングを受ける
「テストライティング」と聞くと厳しいイメージがあるかもしれませんが、最低限の文章力を確認するためなのでハードルは高くありません。
最初に受けたときは、友達とのLINEやビジネスメール程度の文章力でしたが通りました。そもそも未経験・初心歓迎の案件なので当たり前です。
テストライティングでは文字単価が安いこともありますが、本採用と同じ条件の場合もあります。
緊張せずに「落ちたら次」という姿勢で取り組んでみてください。
コツとしては、事前に執筆予定のサイトを確認して文章に目を通すことです。サイトに掲載されている記事は、編集者が校正したり修正したりして完成した記事なので見本に最適です。
テストライティングの段階で執筆予定のサイトが非公開の場合は、Google検索などで同じテーマ・キーワードで検索して1ページ目の上から3サイトほど目を通すと参考になります。
あくまで参考にするだけで、コピーはNG。コピペチェックツールがあるためバレます。
採用後はフィードバックを受けることが重要
テストライティングに合格したらWebライターとしての仕事が始まりますが、サイト運営者や編集者からの修正や変更点は必ず確認するようにしてください。
「この書き方はダメだから、こういう書き方をしてほしい」と言われているのと同じなので、その後の記事に反映することで文章力が上がります。
サイト運営者として執筆をお願いすることもありますが、フィードバックをしっかり確認しないライターは、二度、三度と同じ修正をお願いすることになる可能性があります。
正直なところ、手間と時間を考えると長く付き合いづらいです。
ただ詳細なフィードバックがもらえないこともあるため、その場合はサイトに公開された記事を確認して自分が提出した記事との相違点を探しましょう。
校正されている部分なので、次回の執筆では意識して改善します。
未経験からフリーランスのWebライターになる場合の注意点
未経験からWebライターになる場合は、次の2点に注意しましょう。
- 最初は稼げない
- 最低限の文章力は必要
とはいえ、どちらも対策があります。
最初は稼げない
Webライター初心者は、正直に言うと稼げません。
ただし、これは執筆のためのマニュアルをもらったりフィードバックを受けたりするための下積み期間の話です。経験と実績を積めば、次のような方法で単価を上げることができます。
- 担当者に単価交渉する
- 同じジャンルで別の案件に応募する
- 別のジャンルに挑戦する
- ブログを始める
最初は0.5円でも、担当者に単価交渉して1円に上がれば報酬は2倍です。
実際に単価交渉した経験では、0.7円にはすぐ上がります。1円は少しハードルが高いので、記事の質が上がってきたタイミングで交渉しましょう。
ただし低単価案件で単価交渉を重ねるよりも、単価の高い案件を探すほうが簡単です。得意ジャンルで別の案件を探したり、別のジャンルに挑戦したりして単価を上げていきましょう。
またブログを始めるのもおすすめです。
記事を書くことに加えブログを運営していく必要はありますが、時間をかけて記事数を増やしていけば大幅に収入が伸びる可能性があります。
Webライターとして単価を上げたり、収入を増やしたりする方法はあるので、初心者の段階では実績作りに注力しましょう。
Webライターの文字・記事単価を上げる方法と単価交渉の手順は、こちらの記事で詳しく解説しています。
最低限の文章力は必要
Webライターは未経験でも挑戦できますが、最低限の文章力はあったほうが良いです。
とはいえ一般的な国語ができていれば問題ないので、プライベートや仕事で文章を使ってコミュニケーションが取れる程度で十分です。
ただし、国語が苦手で文章を書くのも嫌いという人は難しいでしょう。1日に数千、多いときは1万文字以上も書くことがあるため嫌いな人では続かない可能性が高いです。
「普通の文章は書けるけど、心配だから良い文章の基準を知りたい」という方は以下の本がおすすめです。
文章力を上げるために何冊も読みましたが、この1冊を熟読したほうが勉強になります。
内容は少し難しいですが、読みやすい文書の書き方がわかるので、Webライターになるなら必読と言っても過言ではない本です。
漫画の物語形式なので初心者の方でも理解しやすいです。Webライターの基礎を学びたい人におすすめです。
まとめ:未経験でも一歩ずつ進めばフリーランスのWebライターになれる
今回は、未経験でフリーランスのWebライターになる方法と実際の手順を紹介しました。
- クラウドソーシングサイトに登録する
- 未経験や初心者歓迎の案件に応募する
- テストライティングを受ける
- 採用後はフィードバックを受ける
この手順で経験を積み実績を作れば、それを土台にしてさらに案件に応募したり単価交渉して報酬を上げたりできます。
私自身がまったくの未経験からWebライターになった方法で、最初の一歩におすすめです。
最初のうちは戸惑うこともありますが、スキルが身に付けば一生もので、場所や時間に縛られることなくできる仕事です。
パソコンとネット環境がそろっていればコストもほぼかからないので、たとえ失敗しても痛手はありません。自由な働き方やWebライターに興味がある方は、挑戦してみてください。
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